2019年05月18日

お庫裡から 2019年3月





開くんは、まだ高校生になったばかりだと思っていたのに、早や、1学年が終わろうとしています。
毎朝6時45分には家を出て、12時間後に帰宅します。
交わる時間の少なくなった中で、私の思いもよらなかった喜びを、高校生の開くんからいただくことになりました。
高校は、美術・音楽・書道が選択です。
美術を選択したはずの開くんは、人数の関係だったのか、体育に次いで苦手な音楽選択のクラスに編入されました。
たまたま食卓で顔を合わせると、楽譜のプリントを手に、私の知った旋律を口ずさんでいます。
楽しんで歌っているのではなく、実は、どう歌っていいのかと、苦戦していたのです。
プリントを見せてもらうと、なんと私の知っている曲ばかり。
そこから開くんと一緒に歌うということが始まりました。
学校でもらう曲の中に「Tonight」(ウェストサイド物語より)の楽譜を見つけたときは、私の方が興奮したくらいです。
あやふやだった言葉を確認し、開くんと一緒に英語で歌うと、青春が蘇るようです。
何度も開くんが付き合ってくれます。
先日は、「翼をください」を歌っていました。
「一緒に歌おうか」と声を掛けたら、誓くんも在ちゃんも知っているというので、4人で歌い出したら、各々編曲が違っていたようで、大崩れで大笑い。
成長し、手を離れていく孫達と、私の大好きな歌うことを通して交流を持てるのは、開くんが高校で音楽選択のクラスに入ったからこそ。
思いどおりにならなくても、道は拓ける。
開くんありがとう。
開くんと一緒に歌えて、私はこんなに喜んでいますよ。

  

Posted by 守綱寺 at 20:00Comments(0)お庫裡から