2019年01月04日

今日も快晴!? 2018年9月

今日も快晴!? 2018年9月

8月に京都に出掛ける用事がありました。学生時代を奈良県で過ごした私にとって、京都は何度も足を運んだ思い出の地でもあります。
一泊二日の旅の一日目は、懐かしい学生時代の友人と再会しました。
結婚して大阪に住む友人とは、学生時代にたまたま寮で同じ部屋になり、その後下宿先で3年間共同生活を送りました。
家族でない人と何年も一緒に生活した経験は、これが初めてです。
彼女と寮で同じ部屋になったことは、たまたまの偶然だったと思います。
当時、その大学の学生寮は4人部屋で、それぞれの部屋ごとに出身地と学部と学年がばらばらにされ、必ず一部屋に一人は新入生が入るように組まれていました。
何百人かの寮生の中で、たまたま同室になった同級生と気が合って、得がたい友人として長く交流が続くことは、本当に幸運としか言いようがありません。
一緒に入った他大学のテニスサークルのこと、学生時代のアルバイト先のこと、大学時代の友人の話、お互いの家族や子どもの話、仕事の話etc・・・話題は尽きず、ランチに入ったお店では、最後の一組になるまで喋り倒してしまいました。
「やっぱり学生時代の友達は楽で良いね。」という友人の言葉に、実家を離れた嫁ぎ先や、職場で頑張っている友人の姿を思いました。
 翌日は、一人で京都の思い出の場所を巡りました。
京都御所のテニスコート、鴨川、寺町通り、高瀬川、先斗町を通り抜けて、四条通りをぶらぶら歩きながら色々なことを思い出しました。
テニスラケットを肩に掛けて奈良から電車に乗り、前出の友人とお喋りしながら砂利道を歩いて通った御所のテニスコートですが、今歩くと本当に広くて、しかもこんな有名な観光名所の中を、テニスだけを目的に歩いていたとはなんて贅沢な・・・!と、新鮮な感動があったり、当時の自分の無知を恥じたりしました。
鴨川沿いをぶらぶら散歩していたら、ふいに涙がこみ上げてきました。この場所で何かをしたという特別な記憶は無いのですが、自分の青春時代の象徴のように感じられたのです。
自分はなんて素敵な場所で学生時代を過ごすことが出来たのだろう。
学生時代は、自分が受験勉強を頑張って、行きたいところを選んで、自分で道を切り開いたようなつもりで意気揚々と出てきましたが、何のことはない。
両親が家から出して下宿をさせてくれて、好きなようにさせてくれていたんだなぁとしみじみ感謝の気持ちがこみ上げてきました。
守られ、保障された上での自由を謳歌させて貰っていたのでした。
今の生活に不満を感じて「あの頃は良かった。戻りたい」ではなく、純粋に「青春時代」と呼べるような時間を持てたことが、本当に幸せだったのだと感じます。
こんなことを感じるのも、自分が年を取ったからでしょうか。
高校時代、「このまま家にいては自分が自分でなくなる」と、自分を守るために必死で家を飛び出し、学生時代はいっちょ前に「自分探し」に明け暮れていた気がしていましたが、今考えるとそんな青春の小悩みなんてお粗末なもので、タマネギの皮を剥いていったら最後には何も残らないように、「本当の自分」なんて、探してもどこにもないと、気づいたのは働き出してからでした。
でも、「お寺」や「〇〇さんとこの子」という所属を外れての生活は、本当に開放的で快適でした。
離れて見えるもの、時間が経って分かることも多いのだとしみじみ感じます。

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