2019年05月19日

今日も快晴!? 2019年4月

今日も快晴!? 2019年4月

その電話は、3月初めの21時過ぎに突然掛かってきました。
暗い低い声の、呪いの電話です。
「おねえちゃ~~ん。明後日、帰ってもいい?戸谷くん(ご主人)が、2月仕事が忙しくて2日しか休みが無くって、しかもその2日も半日しか休めないんだよ~。ののちゃんとさちくん連れて帰っても良いかなぁ?」と、東京で流行のワンオペ育児に勤しむ妹からでした。
「いいよ!いいよ!帰っておいでよ~!」と即答し、2日後、到着時間に合わせて駅まで迎えに行くと、
「よ、夜逃げか!?」と思うような出で立ちで妹が駅から出てきました。
背中には巨大なリュックを背負い、4ヶ月のさちくんを抱っこひもで支え、2歳のののちゃんをベビーカーに乗せて、持ちきれないほどの荷物がベビーカーの取っ手にぶら下がっています。
「えらかったね~!よく一人で帰ってきたねぇ。」と迎え、妹の話を聞いてゆくと、よくそれでやっていたね・・・というような、なかなか大変な状況でした。
「東京じゃ、ママ友達一人もいないんだよね。」
「お義父さんもお義母さんもまだ仕事しているから頼れないし・・・。」
「マンションでね、別の部屋の人から苦情が来るんだよ。子どもの遊ぶ音がうるさいって。そんなに遅い時間でも無いのに・・・。」
「エレベーターで知らない男の人から『子どもは3人は生まないといけない』と言われたけど、それなら旦那さんを家に帰して欲しいよね~。」
「戸谷くんが休みがないってことは、私にも休みがないってことなんだからさぁ」等々・・・。
ああ、本当に大変だなぁ。
田舎の実家暮らしで母や家族に囲まれ、妹のような子育ての苦労など何一つしてこなかった私なので、本当に妹は立派だなぁ、よく一人頑張っているなぁと頭が下がります。
妹の帰省中に、豊田で起こった悲しい事件が新聞に掲載されていました。1
1ヶ月の3つ子の子育てでノイローゼになった母親が、成長の遅かった真ん中の子どもを畳にたたきつけて殺害した事件の判決が出たという記事です。
「不妊治療の末、やっと授かった子どもだった」
「飲食店を経営している自分の両親も、夫も頼れなかった」
「1日24回のミルクで寝られず、子どもの泣き声に苛立った」
「市の相談窓口に行ったけれど、双子の子育てのパンフレットを渡されただけだった」
「子どもが可愛くないわけでは無かったが、3人同時に泣かれたらどうしたらよいか分からなかった」等々・・・記事を読みながら、涙がこぼれました。
「なんてひどい母親だ!」とは、到底思えませんでした。
口を突いて出たのは、「分かる!」という言葉だったのです。
子どもたちがまだ幼かった頃、子どもが寝ない!と苛立ったことや、予定通りにいかなくて腹を立てたこと、殴りつけたいと思ったことは数え切れないほどあります。
同じ状況に置かれたら、私も子どもを床にたたきつけていたかもしれません。
そんなことを考えていると、ふと「さるべき業縁のもよおせば、いかなるふるまいもすべし」という歎異抄の親鸞聖人の言葉が浮かんできました。
自分はたまたま環境に恵まれていたお陰で、残虐な振る舞いをせずに済んだだけなのかもしれない。
条件さえ整えば、いつ自分も同じことをしでかすか分からない。
人間とは怖い存在で、普段は「良い人。良い姉。良い母」を演じようとしている自分の化けの皮もいつ剥がれるのか・・・。
そういえば、妹は二週間でそそくさと東京に帰って行きました。
すでに「良い姉」の化けの皮は剥がれていたのかもしれません。
・・・ぺろ~り・・・。

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