2019年10月17日

今日も快晴!? 2019年10月

今日も快晴!? 2019年10月

子どもたちも随分大きくなり、絵本の読み聞かせをする機会はぐっと少なくなりました。
小6の娘が中学校に入ったら、もう自分の子どもたちに絵本を読む機会はなくなるでしょう。
そう思ったら、この一年が最後のチャンスです。
この一年は娘の寝かし付けに絵本を読むことに決め、改めて絵本を手に取ってみると、上二人の時には読んだことが無かった素敵な絵本が沢山あることに気付きました。
『わたしのせいじゃない~せきにんについて』(レイ・クリスチャンソン文 岩崎書店)は、スウェーデンの絵本です。
学校の教室で一人泣いている男の子がいる隣で、クラスメイトの子が一人ずつ
「学校のやすみじかんにあったことだけど わたしのせいじゃないわ」、
「はじまったときのこと みてないから どうしてそうなったのか ぼくはしらない」、
「おおぜいでやってたのよ ひとりではとめられなかった わたしのせいじゃないわ」、
「ほんとうはわたしみたの だからしってるの でも とにかく わたしのせいじゃないのよ」、
「ぼくはこわかった なにもできなかった みているだけだった」、
「かんがえることがちがうんだ ぜんぜんおもしろくないんだ 自分のせいだよ」と、
「とにかく、自分のせいではない」と責任のなすりつけあいを続けます。
「わたしのせいじゃない?」と問いかけがあったあと、絵本の後半は、
ソマリア難民の子ども、イラクで少女を抱える米兵、先進国のゴミ捨て場、原爆のキノコ雲、タンカー事故で流出した油にまみれた海鳥、少年兵の写真などがあり、多くを語りかけてくれます。
また、『春姫(チュニィ)という名前の赤ちゃん』(ピョン・キジャ文 童心社)という絵本は、
東京から岡山に引っ越した由美ちゃんが、粗末な家に住むおばあさんと出会うところから始まります。
おばあさんの家には、おしめのような洗濯物が干してあるので、(赤ちゃんがいるのかな?)と思います。
やがて親しくなったおばあさんに、由美ちゃんは尋ねました。
「おばあさんのあかちゃんは何歳?」「もうすぐ43さい」。
驚いた顔の由美ちゃんに、おばあさんはこんな話をします。
「由美ちゃん 生まれるずっとずっと前のことじゃ。
朝鮮に日本人やってきて、これから朝鮮人は なんでもかんでも日本のゆうとおりにしろ ゆうてな。日本人の役人はいばりちらしとった。
朝鮮人の名前 みんな 日本の名前に かえさせて 学校で 朝鮮語教えるのも だめじゃ ゆうてな。
朝鮮人 みんな日本人になれと めいれいしたんじゃ。朝鮮の山も畑も みんな 日本人のものにしたよ。
おばあさんの家の畑も 日本人に だまされて とられたよ。
おばあさんのだんなさん 畑しごと しているとき こわい日本人やってきて むりやり トラック のせて 日本まで つれていったんだよ。」
「まってもまっても だんなさん 帰ってこない。広島で 日本が戦争するための 鉄砲作らされてると 手紙あって おばあさん いそいで 広島きたら・・・ 原爆おちて・・・」
「だんなさん死んだよ。アイゴー アイゴー」
「戦争終わって 赤ちゃん 生まれたよ。春に生まれたから 春姫(チュニィ)と名前付けてな。春姫が はよう 大きくなるように おばあさん はたらいてはたらいて いっしょうけんめいそだてたよ。でも お腹の中で 原爆を受けた春姫 大きくならないんだよ」「・・・今でも赤ちゃん。おしめいるよ」
なんて悲しいお話でしょう。そして、今韓国との関係を考えるときに、戦争中に日本が行ったこうした行為を、一体今どれくらいの日本人が知っているだろうと思います。


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