お庫裡から 2018年8月

守綱寺

2019年01月04日 15:18



酷暑、猛暑、激暑、暑い日が続いています。連日、老人が熱中症や事故で搬送されるニュースが新聞に載ります。
「年寄りは、自分が老人だと解っとらないかん」と批判的な目で新聞を手にして、ギョ!「71歳の老人」、エー、私と同じ齢。私は自分のことをよっぽど若いと思いこんでいるようです。
それを打ちのめすようなことが、時々起こります。
のんびりした一日、冬の間着た着物が乱雑になっていたので、着物箪笥の整理をしました。
箪笥の上にも物は置いてあるのですが、その上に記憶の無い箱がわずかに紐をのぞかせて置いてあります。
箪笥の整理を終えると、その箱が何か確かめようと、三脚を持ってきました。
つい最近友人から、脚立に留め金をせず乗って、脚立と一緒に落ちてひどい目に遭った、と聞いたばかり。
「あの人は、ちょっと横着したんだよね。脚立は留め金が命なのよ」そんな批判者のようなセリフを頭に浮かべながら、留め金をかけました。かかっているつもりでした。しかし、確認を怠りました。
(ここが私の最大の欠点であるのです)
とんとんと三脚に足をかけ、天板の上に立った途端、脚立が開脚、何事と思う間もなく、天板ごと下に落ちました。
その痛いこと痛いこと。
自分の不始末は、全部我が身にふりかかってくるのですね。
幸い、骨に異常は無く、打ち身のみ。確かめたかった箱はただの空き箱。
「あーあ、耄碌した」、これから何度このセリフを口にするのでしょうか。

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