2019年08月11日
今日も快晴!? 2019年8月
この原稿が掲載された「守綱寺カレンダー」が発行されるときには、もう結果は出てしまっているのですが、書いている現在は、参議院選挙の投票日前日です。
今回注目しているのは、山本太郎さん率いる「れいわ新選組」です。
候補者の一人、安冨歩さんは、以前に講演会に参加したことがありますが、非常に面白い方でした。
現在は東京大学の東洋文化研究所の教授をされていますが、「女性装の東大教授」という肩書きで有名な方です。
れいわ新選組の出馬会見では、「子どもを守る」ということを政策の第一に掲げて、以下のような話をされています。
「現代社会は、豪華な地獄である。真綿で首を絞められるような、しかしその真綿は見た目はすごく豪華で、でも中にいると苦しくて仕方が無い。これを何とかしない限りは、私たちは幸せになれない。・・・自分は専門は満州国の経済史を研究しているが、エリートが真剣にものごとを考えて、人々を地獄へ連れてゆくという構図が見て取れる。それをどうやったら解消できるだろうかと考えています。
…もう政策どうこうでなんとなかなるという段階ではなくて、政治の原則を変えないといけないだろうと思っています。政治の原則、私たちが暮らしている豪華な地獄は、国民国家という名前のシステムで、それはイギリスの資本主義的な生産システムとフランスの市民による国民軍の融合して出来あがったものと見立てているのですが、それがもはや機能しなくなった。機能しなくなりはじめたのが第一次世界大戦のころで、それから100年経って完全に機能しなくなっている。機能しなくなっているのにも関わらず、私たちの社会の根幹になっているというのが問題の本質にあって、それがインターネットとか、高齢化とか、アジアの台頭というような大きな波によって崩壊の危機に瀕している。それが私たちの暮らす時代だと思っている。
この時代においては、社会の目的、政治の原則を、国民国家システムの維持、別の言葉で言うと富国強兵。これは古くさいので、経済発展とかGDP何パーセントという言葉で言い換えていますが、そこから別の原則に移行しないといけない。その原則は、『子どもを守る』ということだと考えています。なぜなら、生命が、私たちが生きると言うことの目的は、子どもを守ると言うことである。特に社会というものは、アリの社会でもハチの社会でも、その目的は子どもを守る事。私たちの社会は、元々自分を守るためではなく子どもを守るためにある。もしそうでないなら、とっくに人類は滅びている。その原則に戻ること。その原則を思い出せば国民国家の地獄から抜け出すことが出来る。子どもを守る事を政治の判断の全ての基礎に置く。いわば当たり前のこと。それを思い出すことで、生きづらさというものから私たちの社会を解放し、現代の危機から私たちを救う唯一の道ではないか。」
「子どもを守る」。
非常に分かりやすい理想だと思います。
経済発展より、その子がその子らしく生きられる世の中に。
物質的な豊かさより心豊かに。
自然の循環に添った、地球上のあらゆる生物と共存してゆける暮しを。
隣国といがみ合うより、互いを認め合って仲良くしてゆきた
子どもに武器を持たせ、敵を殺せと送り出したくはありません。
Posted by 守綱寺 at 20:00│Comments(0)