2020年11月06日
清風 2020年11月
住職継職にあたって -これまでとこれから- 前住職 釋晃純
この守綱寺に、私どもが夫婦と子ども2人の4人で1979年に入寺して41年を迎え、このたび若院に住職を譲ることといたしました。
1面に継職式の概要を載せておりますので、お出かけくださればと思います。
どうも未だ老院・老僧と呼ばれても、誰のことかとキョトンとしておると思いますが、しばらく慣れるまで、どうかご容赦くださいますように。
これからもまだしばらく原稿が書ける間は、従来どおり書かせていただきますので、お付き合いいただければ有り難いことです。
41年間のあいだには、それなりに思い起こされることがあります。
先ず、やはり取り上げねばならないことは、1992年3月30日付けで境内建物の内の4棟(本堂・鐘楼・山門・太鼓堂)が市の文化財に指定されたことでした。
本堂を始めこの4棟は、1644年に移築ないしは建立されたと伝えられています。
これらの建物は、早急に修理・修復が必要ということで、2年がかりの本堂修理に始まり、続いて山門、鐘楼と進んだところで、2017年7月3日付けで今度は本堂の障壁画(ふすま絵、8枚)が市の文化財に指定され、やはり表面の絵の剥落が進んでおり、早急に修理が必要だということで、太鼓堂の前に2018~2019年の2年をかけて修理されました。
総代、世話方、門徒さんの多大なるご協力を得て、また文化財を管轄している市教育委員会文化財課及び文化財保護委員会の専門家のお力添えもいただき、順調に仕事が進められてきております。
あと太鼓堂もかなり傷みが激しく、2021年度(2021年4月~2022年3月)に修復の予定(2021年3月の市議会での来年度予算状況に依ります)となっています。
初めの予定では、建物4棟を順に修復する予定だったのですが、途中、ふすま絵の市文化財指定・修復が入りましたので、境内建物の修復終了後に計画していた、諸堂修復終了法要・宗祖親鸞聖人750回御遠忌法要は、太鼓堂の修復終了後になると思われます。
大勢の方のご協力によって諸堂が整備された、これからの守綱寺の歩みを考えていく基礎事業として行ってきました“参加方式の法要(葬儀・法事)”について、次号で触れさせていただきます。(続く)
Posted by 守綱寺 at 09:26│Comments(0)
│清風