2024年02月15日

今日も快晴!? 2024年2月

今日も快晴!? 2024年2月

1月に、『武器としての国際人権』の著者、藤田早苗さんの講演会「同じかな?人権と思いやり」に参加しました。
とても面白い内容でしたので、せっかく聞いたことを忘れないように、印象に残っている部分を書きとどめたいと思います。

○沖縄戦のときに、一般人が逃げ込んだガマ(洞窟)で、日本軍から集団自決を迫られ、家族同士で殺し合い、悲惨な状態になったガマと、一人も亡くならなかったガマがある。
後者は、移民を経験した人が中にいて、『国際法で、兵士は民間人を殺してはいけないと決まっているから、米兵が我々民間人を殺すことは無い』と、中にいる人を説得して自決を思いとどまらせ、結果全員捕虜となり、命を失うことが無かった。
「知らない」というのは、恐ろしいこと。
○今の日本でも、国際的な人権保護の基準を満たしていないがための出来事が多々あり、国連機 関から勧告を受けているにも関わらず、「一方的な見解」、「法的拘束力は無いから従う必要は無い」by安倍政権(2013年)と、政府は無視。
本当に恥ずかしい。でも、その政府を選んでいるのは我々有権者。
「そういう問題をメディアできちんと報じない」と憤ったところで、そうしたメディアを支持しているのは私たち視聴者。
○クリティカル・フレンド(批判もする友人。
相手のために耳の痛いことでも忠告してくれる友人の意)である国連人権勧告を無視して、国際社会で信頼と評価を得るのは難しい。
○ドイツの若者は、自らの国の過ちを学び、アウシュビッツも多数のドイツ人が訪れているが、日本では従軍慰安婦問題や、関東大震災時の朝鮮人虐殺や福田村事件など、教科書からも消ている。
教科書に載っているか載っていないかの差は大きい。
○日本では、人権は「思いやり、優しさ」と習うが(それはそれで大切ではあるが)、「思いやり」は、自分の仲間にしか機能しない。
「外国人だから、煮て食おうと焼いて食おうと自由」by法務省高官、という風になる。
ウィシュマさんの事件など。
○本来は、人権を守る義務を負っているのは、政府であり、国が責任を持ってやるべきこと。「自己責任」と切り捨てられたり、子どもの貧困を子ども食堂などの美談にしてしまっていてはダメ(それ自体は素晴らしいことだけれど)。
本来は、国がきちんと解決すべき問題。
○人権を主張するのは「わがまま」ではない。
自分らしく生きる権利、幸せになる権利、学ぶ権利、差別されない権利等々…人間が本来持つ、守られるべき当然の権利が阻害されている状況には声を上げるべき。
「人権のレンズ」を通してみること。「人権のレンズ」を持てる教育を。

講演の三日前には、朝日新聞の「オピニオン」に藤田さんが紹介されていました。
「人権とは、一人一人をかけがえのない個人としてリスペクト(尊重)するということでしょう。日本ではそういう価値が十分根付いていないという問題があるようです」と語られています。
藤田さんの言葉は、「あなたはあなたになればよい。あなたはあなたであればよい。」という釈尊の言葉と重なって聞こえました。

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