2020年12月08日
本堂に座って 2020年12月
去る8月28日に本山・東本願寺で住職任命を受け、11月8日には寺で住職継承式を行い、住職を交代しました。
あらためて住職継承式で読み上げた表白の文章を掲載し、また式の最後の挨拶で伝えきれなかったことを書いてみます。
本日ここに、親戚法中の皆さま・ご門徒の皆さま・有縁の方々ご参集のもと、住職継承にあたり、阿弥陀如来と宗祖親鸞聖人の御前にて、誓いを述べたいと思います。
あらためて振り返ってみますと、阿弥陀如来がすべての人々を分けへだてなく必ず救うという本願を立てられ、釈迦如来は『大無量寿経』に本願念仏の教えを説き、広めてくださいました。
さらに、インド・中国・日本の高僧方を経て、宗祖親鸞聖人は浄土真宗を興し、念仏成仏の道を示してくださいました。
また守綱寺は、寺部渡邉家初代・渡邉守綱公が、三河一向一揆の後も真宗・本願念仏の教えをお守りくださったことを機縁とし、その守綱公の墓所であったこの地を、三代・治綱公が寺院として整備してくださって以来、およそ三百八十年にわたり、本堂を初めとする諸堂とお念仏の教えが守られ、伝えられてきました。
その守綱寺に、仏法にも寺にも縁遠く、この地域の歴史も知らずにいた私が、縁あって入寺し十八年、今こうして住職を継承することができるのは、心配がありながらも快くこの場へ送り出してくださった親族の皆さま、寺での作法などが何も解らず右往左往している際にご指導くださった親戚法中の皆さま、何より誰かもわからない私が入寺することを喜んでくださり、また受け入れお育てくださったご門徒の皆さま、ほか地域の方々、有縁の方々など、数多くの方々のお支えがあってこそと、感謝の念が尽きることはありません。
住職を継承すると言っても、まだまだ学びも浅く、力不足の私ですが、阿弥陀如来の本願・宗祖親鸞聖人のお念仏の教えを聞き深めつつ、守綱寺の持つ場の力を活かしながら、また、ご門徒の皆さま方・有縁の方々にお支え・お力添えいただきながら、共に一歩ずつ歩んで行くことをお誓いいたします。
2020年11月8日 守綱寺第十六世住職 釋祥貴
謹んで申し上げます。
<新坊守について>
住職が交代するということで、坊守も代替わりすることになります。
法要の際の食事準備や境内掃除、絵本読み聞かせ会や寺っ子クラブ(育児サークル)など、主にお寺の中で活動してくれていて、お寺に来てくださった際には顔を合わせていただいていたと思います。
お寺にお越しの際は、新住職ともども新坊守にもお声かけいただければ幸いです。
<子どもたちについて>
高校生・中学生になった子どもたちは、勉強や部活に忙しくなってきましたが、時間の都合のつく限り法要の手伝いをしてくれています。
それぞれにやりたいことに向けて頑張っていて、ひとまずは仏教以外の勉強や進路に進んでいくと思います。
社会に出る経験をする中で、あらためて仏教の尊さやお寺の大切さを再確認してくれれば…と考えています。
跡継ぎは?というご心配もあるかと思いますが、あたたかく見守っていただければと思います。
<最後に>
表白にも書きましたが、入寺して18年になると言っても、まだまだ皆さまにご迷惑をお掛けすることも多くあると思います。
失敗もし、お恥ずかしいところを見せてしまうこともあると思いますが、皆さまのお力添えをいただきながら守綱寺を盛り立てていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by 守綱寺 at 17:13│Comments(0)
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