2021年01月05日
本堂に座って 2021年1月
先月、地元の学校で新型コロナウイルス感染症の陽性者が判明したことを受けて、
「偏見や差別を撲滅するために心の教育や人権教育」が行われたようです。
授業で使われた資料を読んでみたいと思います。
(詳細は資料を検索してみてください。)
「新型コロナウイルスの3つの顔を知ろう!~負のスパイラルを断ち切るために~」
新型コロナウイルスによる感染が流行しています。
実はこのウイルスが怖いのは、「3つの感染症」という顔があることです。
知らず知らずのうちに私たちも影響を受けていることをみなさんはご存知ですか?
第1の感染症は病気そのものです。
このウイルスは、感染者との接触でうつることがわかっています。
感染すると、風邪症状や重症化して肺炎を引き起こすことがありま
第2の感染症は不安と恐れです。このウイルスは見えません。
ワクチンや薬もまだ開発されていません。
わからないことが多いため、私たちは強い不安や恐れを感じ、ふりまわされてしまうことがあります。
それらは私たちの中でふくらみ、気づく力・聴く力・自分を支える力を弱め、瞬く間に人から人へ伝染していきます。
第3の感染症は嫌悪・偏見・差別です。
不安や恐れは人間の生き延びようとする本能を刺激します。
そして、ウイルス感染にかかわる人や対象を日常生活から遠ざけたり、差別するなど、人と人との信頼関係や社会のつながりが壊されてしまいます。
3つの感染症はどうつながっているの? 負のスパイラルで感染症が拡がる
第1の感染症「病気」→ 未知なウイルスでわからないことが多いため不安が生まれる → 第2の感染症「不安」→ 人間の生き延びようとする本能によりウイルス感染に関わる人を遠ざける → 第3の感染症「差別」→ 差別を受けるのが怖くて熱や咳があっても受診をためらい結果として病気の拡散を招く → 第1…
これらの感染症をふせぐために、私たちはどのような工夫ができるでしょうか?
第1の感染症をふせぐために
1人1人が衛生行動を徹底しましょう。
「手洗い」「咳エチケット」「人混みを避ける」など、ウイルスに立ち向かうための行動を、自分のためだけではなく周りの人のためにもすることが大切です。
第2の感染症にふりまわされないために
不安や恐れは私たちの「気づく力」「聴く力」「自分を支える力」を弱めます。
不安や恐れは身を守る為に必要な感情ですが、私たちから力を奪い、冷静な対応ができなくなることもあります。
第3の感染症をふせぐために
不安を煽ることは病気に対する偏見や差別を強めます。
みなさんそれぞれの場所で感染を拡大しないように頑張っています。
この事態に対応しているすべての方々をねぎらい、敬意を払いましょう。
まとめ 3つの感染症をみんなで乗り越えていくために
このように、新型コロナウイルスは、3つの感染症という顔を持って、私たちの生活に影響を及ぼします。
このウイルスとの戦いは、長期戦になるかもしれません。
それぞれの立場でできることを行い、みんなが一つになって負のスパイラルを断ち切りましょう!
(日本赤十字社新型コロナウイルス感染症対策本部 発行の資料より引用しました)
この資料は新型コロナウイルス感染症をもとに作られていますが、それ以外の日常生活の中にも以前から同じような感染症が蔓延しているようにも思います。
これをきっかけに、すでにある第2・第3の感染症にしっかり目を向けたいものです。
Posted by 守綱寺 at 16:48│Comments(0)
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