2021年08月17日

本堂に座って 2021年8月

本堂に座って 2021年8月

7月初旬に、元プロ野球選手・監督の大島康徳さんが亡くなられたというニュースが流れました。
地元・中日の選手だったこともあり、子どもの頃から知っていて当時最年長で2,000安打を達成した…など印象に残る方でした。
数年前にガンで闘病されていると報道されましたが、野球解説の仕事なども続けておられ、亡くなられる少し前に症状が重くなっていることを知りました。
「うつむかず、顔を上げて、自然体で生きる」「今まで通り、普段通り」(ブログより)の言葉どおり、さまざまな日常のことをブログに書かれていましたが、亡くなられた後に“春頃の言葉”として公開された文章が目に留まりました。

この命を生き切る
この先の人生
何かやりたいことが
あるか?と
真剣に考えてみたけれど
特別なことは
何も浮かばない(笑)

高校を卒業して
プロ野球選手としての
人生をスタートし
この年になるまで
野球一筋、野球人として
生きることができた。

皆様のおかげです。
どうもありがとう。

そりゃ辛いことも
あったけど
それ以上に
この世界にいなければ
得ることが
できなかったであろう
ファンの方からの声援や
感動や喜びを
たくさんいただいた。

貴重な経験も
たくさんさせて頂いた。

よき先輩、よき後輩
よき仲間、よき家族に恵まれ
美味しいものをよく食べて
旨い酒をよく呑んで
大いに語らい
大いに笑い
楽しいこと
やりたいことは
片っ端からやってきた。

楽しかったなぁ…

これ以上何を望む?
もう何もないよ。

幸せな人生だった

命には
必ず終わりがある

自分にもいつか
その時は訪れる

その時が
俺の寿命

それが
俺に与えられた運命

病気に負けたんじゃない
俺の寿命を
生ききったということだ

その時が来るまで
俺はいつも通りに
普通に生きて
自分の人生を、命を
しっかり生ききるよ

大島康徳
(『この道』大島康徳公式ブログより引用しました)

闘病生活を続ける中で、“自然体”“普段通り”とは言っても「死」を意識することはあったと思います。
その際に「命には必ず終わりがある」「病気に負けたんじゃない、寿命を生ききった」と言えるのは、命・人生を「楽しかったなぁ、幸せな人生だった」と受けとめられたからだと思います。


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Posted by 守綱寺 at 15:31│Comments(0)本堂に座って
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