2023年12月26日
今月の掲示板 2023年10月
誰であっても
無意味な生命や
人生は
決してありません
共に凡夫のみ
何か欠けた者どうしが
夫婦となり
親子となり
ひとつ家に暮らす
世に完(まった)き人
在(いま)すでしょうか
いのちとくとく
夜中に目がさめ
このいのちの鼓動
とくとく
はるかな明治の世から
この鼓動 とくとく
ひるまは気づかずにいたが
凡夫に散華
身に散りかかるもの
好嫌をもうさず
手にとれば
いろはさまざまなれど
ひとつひとつが 花びら
道はるか
行き詰まっては
また あるく
根気よく
これをくりかえし
今生はしだいに
かたじけない
だいじな地獄
地獄へおちるたびに
私のこころの眼が
またすこしひらくようで
ほんに地獄は
私の大事なところ
大悲のすくい
この凡夫 あるとき
目がくらんで
お山の大将になりかけて
あぶないという
南無阿弥
天の顔
百人あつまれば百の顔
一人ひとりが
みな個性かがやく
天からいただいた顔
利潤穢土
人間が利潤を追いすぎ
自然のバランスを崩すとき
地には害おおく
山に災おこるという
はてしもなく利潤を追えば
いつか ここは 穢土
もち時間
私の持ち時間が
残り少ないのに気づき
このすくない時間が
まだ私の両手にゆれ
かすかに 光り
余命
余命すくなくなり
この日のひかり しみじみ
このふく風が しみじみ
この生き死にの波が
しずかに うねりながら
ひかりながら
Posted by 守綱寺 at 09:58│Comments(0)
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