2017年11月27日
今日も快晴!? 2017年11月
10月15日に豊田市産業文化センター行われた映画「日本と再生」(=原子力に依存しない自然エネルギー発電の可能性を示す映画)の上映会と、“ら・びーた”コンサート&高野雅夫講演会に参加してきました。
原発事故後、放射能の影響を避けて、福島の家族連れの方を保養にお招きしている「福島のみんな!遊びにおいでんプロジェクト」が上映会に協力していていたので、会場ではたくさんの知った顔ぶれに会うことが出来ました。
“ら・びーた”は、ソプラノ歌手の竹内支保子さん、ピア二ストの浅井友愛さん、トロンボーンの高野雅夫さんによる音楽ユニットです。
竹内さんは、東京藝術大学卒業後、数々のコンサートや海外公演にも参加され、クラッシックやオペラに留まらず、映画音楽、CM等様々なレコーディングにも参加されています。
東日本大震災をきっかけに関東から愛知県に自主避難されて来た経緯もあって、今回の「日本と再生」の上映会に協力されたようです。
思いのこもった歌声と演奏は、本当に素晴らしかったです。
高野先生は、名古屋大学大学院環境学研究科教授で、木質バイオマスエネルギーやマイクロ水力発電の技術開発と、それらの普及を通した里山再生のための社会的政策について農山村をフィールドとして研究を行っていらっしゃいます。
今回の講演「里山の暮らしとエネルギー〜里山の生活から見えること〜」では、里山への移住を希望する方達で建てた「千年持続学校」の企画運営等を紹介しながら、持続可能な社会について、実践の中から見えてきたビジョンをお話し頂きました。
また、里山への移住者としての竹内さんとのミニ対談もあり、「こんな暮らしがあるんだ」、「こんな取り組みがあるんだ」という新しい可能性を感じました。
竹内さんは、現在は豊田の山間部に移住され、地域の混声合唱団、児童合唱団の指導もされています。
「今までは都会じゃないと音楽活動が出来ないと思っていたけれど、そうではなかった」と、地域に根付いて明るく精力的に活動していらっしゃる姿が印象的でした。
映画は、自然エネルギー発電の世界の取組み状況のドキュメンタリーでした。
ドイツ、デンマーク、中国、アメリカetc、各国でクリーンで安価な自然エネルギーへのシフトが進んでおり、日本が世界に取り残されかねない状況が描かれています。
世界の各国で「自然エネルギーは儲かるよ」と、笑顔で語る方の姿がありました。
映画の中では、「じぶん電力」など自然エネルギーを中心とした電力の供給を目指す小売りの電力会社が紹介され、「日本でも、東電など大手の電力会社や原発に頼らず、自然エネルギーにシフトして行けるのではないか」という希望が感じられました。
会場で受け取ったパンフレットには、生活クラブをはじめとする地域系や自治体系の電力の小売業者が紹介されています。
では、実際に自分が里山に移住出来るかというと、それは現実的ではないのですが、田舎暮らしを志向される方達の、「儲かれば良い」という経済優先の価値観から離れて、自分たちの手で土を耕し、野菜やお米を作り、「暮らしを自分たちの手で作り出してゆきたい」という思いには共感します。
「本当の幸せ」を考えたとき、自分の物差しをどこに置くのか。ヒントは身近なところに転がっている気がします。
Posted by 守綱寺 at 20:00│Comments(0)
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