2019年01月04日

今日も快晴!? 2018年8月

今日も快晴!? 2018年8月

自分の子どもに、面と向かって大まじめに「あなたのことが好き」と言える方はいらっしゃいますか?
子どもの年齢にもよるかもしれませんが、私は、小学5年の娘からこのように聞かれたら
(お兄ちゃん二人はそもそも想定外ですが)、気恥ずかしくて、
「え?どうかな~。う~ん・・・。お母さんの言うことを良く聞くおりこうさんのときは好きかな~♬」等、
半分冗談ではぐらかしてしまいます。

「かあさん わたしのこと すき?」
「ええ すきよ。だいすきよ」
「どれくらい すき?」
「わたりがらすが たからものをすきなのよりも、もっといっぱい

いぬがじぶんのしっぽをすきなのよりも もっといっぱい ・・・ あなたがすきよ」
このやりとりは、『かあさん、わたしのことすき?』(B・ジョシー作 B・ラヴァレー絵 偕成社)という絵本のものです。
主人公のエスキモーの女の子が、お母さんの愛情を試すために、「どのくらい好き?」「私がもしこんな悪いことをしても好き?」「もっとこんな悪いことをしても?」と尋ねてゆくのです。
しばらくこの絵本のことは忘れていましたが、最近、自宅のリフォームに向けて子ども部屋を整理したときに、娘はふとこの絵本を手に取ったのでしょうか。
突然のタイミングで、「お母さん、私のこと好き?」と聞いてきたのです。
(ああ!これはあの絵本のセリフだな?)とピンと来たので、
「ええ好きよ。大好きよ」と答えると、「えー?お母さん、どうして分かったの?じゃぁ『どんなことがあっても?』」「『ええそうよ。星が空で魚になってしまっても・・・どんなことがあってもあなたがすきよ』」と言いながら、
娘としばし懐かしい絵本の世界に浸りました。
今更そんな言わなくても分かるでしょ?と言いたくなるような言葉も、絵本のセリフだと思えばすらすら言えてしまうのです。
これは良い方法でした。
絵本があって良かったなと思う瞬間はいくつもありますが、親子で共通のネタが出来るというのでしょうか。
出掛ける前など「〇〇は用意しとろうな。ぐははは・・・」と挟み込めば「あ~、『ちからたろう』ね」。
また、「〇〇だな?・・・うんにゃ ちがう。〇〇だな?うんにゃ ちがう ちがう」と言えば、「それ、『だいくとおにろく』だよね」と、子どもから鋭い突っ込みが入ったりします。
子どもたちが幼いときには、道路で消防車を見掛けたら「あ!しょうぼうじどうしゃジプタだ!」等々、周囲の物を認識する手助けが絵本だった時期がありました。
今、子どもたちは大きくなり、話すことと言えば学校での出来事が中心です。
クラスのお友達のこと、部活の出来事、行事の話題etc・・・ほぼ私が知らないことばかりです。
でも、互いの根っこにある共通の世界が絵本であるということが、何だかとてつもなく大きな自信に繋がるというのか、(あの豊かな世界を知っているから大丈夫だろう)と思えるのです。
前出の絵本の最後の言葉は、「でもくまの皮をかぶっていても、あなたはあなたなのだから、かあさんは あなたが すきよ。いつまでもずっと どんなことがあっても ずっと、かあさんはあなたがすきよ だってあなたは わたしの だいじなむすめですもの。」というものです。
恐らく、全ての子どもたちがお母さんのこうした言葉を聞きたがっていると思います。
恥ずかしくて言えないお母さんは、是非絵本にかこつけて「あなたが好きよ。大好きよ」と、言ってみてはどうでしょう?

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