2022年02月14日

今日も快晴!? 2022年2月

今日も快晴!? 2022年2月

2021年秋に、豊田に「空飛ぶ羊」というお店がオープンしました。
モンゴル出身のプレブドルジ アリューンダリさん(通称ダリさん)という方が、「大好きな日本とモンゴルの架け橋になりたい」という願いを込めて始めたお店で、モンゴル産のカシミヤや、ヤクや羊やラクダの毛で織った靴下や腹巻きなどを販売しています。
先日、お店の前でファッションショーが開催されると聞き、足を運んでみました。
ショーに先立ち、ダリさんのスピーチがありましたが、とても心温まる素敵なスピーチでした。

「自分はモンゴル出身だが、首都ウランバートルの出身なので、伝統的な遊牧民の暮らしに触れたことは無かった。
日本に憧れて日本語学校を卒業し、観光や通訳の仕事をしていた。
日本人の男性と結婚して豊田に住むことになり、現在は4人の子育ての真っ最中である。
大好きな日本とモンゴルの架け橋になる仕事がしたいと思った時に、モンゴルの特産品である伝統的な遊牧民の羊やヤクの毛を生かし、現地の雇用にも繋がる何かが出来るのでは無いかと思った。
お店では、女性達の伝統的な手仕事による商品を販売している。
モンゴルは、冬場はマイナス30度にもなるので、その寒さに耐えうる羊やヤクの毛を使った商品はとても温かい。
「空飛ぶ羊」の商品は、化学繊維を使わず着色もしない。
天然の動物の毛の色そのまま商品にしている。
遊牧民の暮らしは、飼っている動物たちがその地域の草を食べ尽くしたら移動するので自然を壊さない。
自然に沿い、自然と調和した暮らしをしている。
今、SDGSという言葉が流行っているけれど、遊牧民の暮らしはずっと前からSDGSそのもの。
モンゴルと日本、そして世界全体が、幸せで、愛で溢れますように…。」

流ちょうな日本語で、故郷モンゴルと現在暮らす日本と、双方への思いを語る姿は感動的でした。
続いて始まったショーも、国籍も年齢の様々な一般から選ばれたモデルの方達が、空飛ぶ羊の商品と、賛同する様々なショップから提供された衣装や靴、帽子やカバンなどの小物を身につけて楽しげに闊歩する姿は、オシャレでとても格好良かったのです。
ユニクロなどファストファッションが大流行の現在ですが、値段で比べたら「空飛ぶ羊」の商品は太刀打ちできません。
フェアトレード(途上国など、経済的社会的弱い立場にある生産者と、強い立場にある先進国の消費者が対等な立場で行う貿易)という、適正な賃金の支払いなど行う品物は割高です。
しかし、思いのこもった品物を身につけて暮らすというのは、本当に幸せなことではないかと思います。
「空飛ぶ羊」の商品を手に取ったとき、モンゴルの厳しい自然の中で育つ動物たちと、それを手作業で紡ぐ現地の女性達の姿を想像出来るようになりたいと思います。
別のインタビュー記事でのダリさんの言葉も響きました。
「私は、伝統的な遊牧民の暮らしは出来ません。でも、遊牧民の暮らしに敬意と感謝を込めて、何か役に立てるのでは無いかと思っています。遊牧民の家には持ち物がとても少ないことも、よく思い出します。日本で暮らしていると、こんなにたくさんのものは、本当に必要なんだろうか?とか、今の暮らしでふと考えます。こんなにたくさん作ってたくさん捨てる暮らしは、本当に幸せなのかな、とか。」 
私も、自分の家に物が多すぎると常に感じています。
環境に配慮し、自然に沿った暮らしに憧れるものの、現代の恩恵を十分すぎるほど受けて生活しているのも事実です。
 自分の「幸せ」が、何かの犠牲を伴うものではないか?と考える癖は付けておきたいなと思いました。

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