2024年01月09日

お庫裡から 2024年1月

お庫裡から 2024年1月

あけましておめでとうございます。
77才のお正月を迎えました。
人生は一回こっきりで、生まれ落ちたその時から、いつも初体験の連続で、死ぬまでを過ぎていきます。
しかし、私達はその事にほとんどが無関心で過ぎていきます。
まわりを見たり、聞いたり、また教えられて、次に自分に何が来るのか、おおよそ予測がつき、対策を立てたり、心の準備をしてやり過ごしているうち、慢心というか慣れというか、自分の人生だいたいこんなもんやとわかったつもりになってしまうのです。
77才という年齢となり、後どれくらいかと私に残されたいのちの長さを思います。
初体験の老後の時間を、私はどう生きたいのだろう、その事が問題となってきました。
趣味は色々あります。
俳句にコーラス、読書に洋裁、詰め将棋にピアノ、お花にお茶、私を遊ばせてくれるものはいっぱいです。
「趣味は何でも、いくつ有ってもいい。でもそれだけでいいのか」胸の奥からこんな問いが湧いてきます。
V.E.フランクル著「夜と霧」の中に「私はもはや人生から期待すべき何ものも持っていないのだ」と言う人に「人生が何をわれわれから期待しているかが問題」とあります。
老いさらばえて、死が訪れるまで、私の初体験の人生は続きます。
生きている事実は、私を生かしているハタラキから、そこをあなたはどう生きてくれますか、と問われているのでしょう。
私はそこを生きたい。
「自己とは他なし。絶対無限の妙用に乗托して、任運に法爾にこの現前の境遇に落在せるもの、即ち是なり」清沢満之
本年もどうぞよろしくお願い致します。


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Posted by 守綱寺 at 17:24│Comments(0)お庫裡から
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