2018年02月07日

今日も快晴!? 2017年12月

今日も快晴!? 2017年12月

豊田市は、秋に音楽大会という催しがあります。
その日は、各小学校の代表が市民文化会館に集まり、二日間午前午後に分かれてそれぞれ一曲ずつステージで歌を発表します。
娘の通う小学校では、娘の学年(4年生)が代表でこの催しに参加していています。
夏休みに入る前に歌う曲が決まり、伴奏を希望する子どもたちが楽譜を受けとり、オーディションをします。
ピアノを習っている娘も早速楽譜をもらい、練習を始めました。
ところが、課題曲が思ったよりも難しく、思うように弾けないようでした。
「自分で出来る範囲で頑張ってチャレンジしてみたら?」と応援していましたが、娘は「弾けない!難しい!」と腹を立て、1,2週間くらい練習したかと思うと、最後は「指がまだオクターブ届かないから弾けない!」と、オーディションを受けることすらせずに楽譜を放り出してしまいました。
親としては、オーディションに挑戦して、力が足りなくて落ちるならまだしも、挑戦すらしない・・・ということに少々ガッカリしました。
それでも、本人にやる気が無ければ仕方が無いと諦めるしかありません。
本番が近づくと、外部講師の先生が歌い方を指導してくださったり、授業時間も使ってかなり歌の練習に力を入れ、本番のステージでは、4年生のみんなはそれは見事な歌声を披露してくれました。
そして合唱大会が終わった頃から、娘が合唱大会で歌った曲のピアノを盛んに練習するようになりました。
少し身体も成長し、夏には弾けなかったところも、自分なりに練習して徐々に弾けるようになっていたのです。
そうか、ピアノを弾くことの楽しさって、本来こういうものかもしれないな。
伴奏をするとか、オーディションを受けるとか、そんなことは二の次で、子どもは純粋に今、自分が弾きたい曲を楽しんで弾く・・・それで十分なんじゃないか。
娘が楽しそうにピアノを弾く様子を見て、娘の伴奏に期待し、「オーディションに挑戦くらいすればいいのに・・・」と思っていた私が間違っていたんだなぁと思いました。
丁度その頃、児童精神科医の佐々木正美先生の本『「お母さんがすき、自分がすき」と言える子に』を読みました。
この方は『子どもへのまなざし』というベストセラーの育児書を書かれた方で、この本は私も大好きです。
最近亡くなられたと聞き、久しぶりに佐々木先生の本を手に取りました。
「ところが、私たち親は子どもを愛していると思いながら、実は親自身が自己愛になっていることがあります。
ということは、自分の望むような子どもにしようと一生懸命になり、それを愛していると思い込んでいるんですね。
自分の考えは間違っていないんだ、こうするといい子になるんだというふうに思っていることが、実は自分の望んでいる子どもになってほしいという気持ちからきていることがあります。
・・・親が望む子でなければ愛せませんよ、というメッセージになっているのです。
・・・子どもを親が自分のためのブランドや勲章にしているきらいがあります。
子どもが・・・自己愛の対象、つまりペットになっているのです。
ペットは育つ必要などありません。
ペットの自立を求めている飼い主などいませんね。
自分の言うことを聞いて可愛ければ良いのです。」
親の期待を無視して練習を放り出した娘ですが、親の望むまま可愛いだけのペットになり、自分を殺して練習する子でなくて良かったと思いました。


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