2021年01月05日

今日も快晴!? 2021年1月

 今日も快晴!? 2021年1月

10月に豊田で「フリースペースたまりば」理事長・西野博之さんの講演が行われました。
(主催・不登校を考える豊田の会まちあいしつ)子ども、学校、教育といったテーマには興味があるので、FBで記事が上がっていたのを読ませて頂いたところ、なるほど、その通りだなぁと頷くことばかりでした。

「・・・小中学生のなかでいじめが一番多いのは何年生かわかりますか? 
正解は、小学校2年生。いじめが驚くほど低年齢化しています。小さなころから、子どもたちはストレスをためている。
社会のありようや、目に見える子どもたちのありようは変わっても、子どもが抱えている生きづらさは変わっていない。
むしろ強まっているように見えます。
では、なんで子どもたちは苦しんでいるのか。
苦しんでいる子どもたちの特徴のひとつに「自己肯定感の低さ」があります。
令和元年版の「子供・若者白書」では「自分自身に満足をしているか」という質問に対して、堂々と「満足している」と答えられた日本人は10%しかいません。
「子どもの自信を奪っているのは、いったいなんなんだ」。
これが私のライフテーマでした。
ずっと考え続けて、10年前にひとつの仮説を立てました。
それは、子どもの自信を奪っているのは、「大人たちの不安」なんじゃないか、ということです。
「私の子育てはこのままでいいの? 正しい親って評価を受けられるの?」。
大人はそれが心配なんです。
そして他人から「正しい親」と言ってもらうために、子どもの評価を親の評価と結びつけて考えてしまう。
「お宅の子は〇〇高校へ行ったの? そして〇〇大学まで進学したの? やっぱり親の育て方がよかったのね」と言われたいんです。
今、早期教育が全盛です。
習い事をとにかくたくさんやらせる。手遅れにならないように、やらないよりやらせたほうがいい、と。
先日、保育園の運動会に呼ばれたんですが、驚きました。
年長さんの障害物競走では、子どもたちが鉄棒で逆上がりしてから前に走っていくんです。
保育園で逆上がりですよ。小学校の課題が、どんどん保育園に降りてきている。
もう子どもたちの生きにくさはピークに達しているんじゃないかと思います。
大人たちは不安なんです。
そして子育ての完璧さ、正しさを求めすぎているんです。
それも、子どもに対して求めている。だから子どもたちは弱音が吐けない。つらい感情を外に出せない。
そして子どもたちはそのストレスを別の子にぶつける。
そうやっていじめが再生産されていくんです。 
…大人に求められているのは、子どもを信じて、腹をくくれるかどうかです。
…あなたのお子さんは大丈夫です。そうあなたが思ってあげてください。
そして「大丈夫」という眼差しに包まれたら、子どもは自然と自分の頭で考えて動き始めます。
子どもが「大丈夫」を手にいれる前に、大人たちが自分たちの不安を押しつけて子どもをつぶしていく…
苦しんでいる子どもたちが全身全霊で訴えているのはたったひとつのことです。
「学校へ行けない私はだめですか? 生きている価値はないですか?」。そしてこの訴えに応える言葉はとてもシンプルなものだと思います。
「生まれてくれてありがとう。あなたがいてくれて、私は幸せだよ。」このメッセージを親が伝えられたら、子どもはちゃんと自分の人生を生きていけます。」

お寺で開催している寺っ子クラブも絵本の読み聞かせ会も、「大丈夫だよ」というメッセージを伝える場であるようにと願い、続けてゆきたいと思っています。


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