2021年02月01日

今日も快晴!? 2021年2月

今日も快晴!? 2021年2月 

コロナ渦によりマスク必須の生活になりましたが、着用していると誰が誰だか分からないし、どうも好きになれません。
小学生のお子さんを持つ友人から「子どもがマスクが嫌で学校に行きたくなくなってしまった」という話を聞くこともありました。
マスクで鼻と口を覆うことによって恒常的な酸素欠乏状態になり、「脳の機能が少しずつ損なわれていく」という指摘もあり、気になっていましたが、最近「本質的に、そういう(身体の)問題ではない」という文章を目にして、なるほどと思いました。
以下は、赤ちゃんたちが表情と感情を学ぶことについて、様々な医学論文や科学記事から引用して書かれている2017年のアメリカの記事だそうです。

生まれたばかりの赤ちゃんは、・・・「世界を認識するために、必死で物を見て、音を聞く」のですけれど、過去の研究で、「赤ちゃんが最も見続けているのは《人々の顔》」だと知ったのです。
児童の発達の専門家の書かれたものに、 乳幼児は生後1年の間、人々の顔に集中的に注意を向け続けるとあります。
つまり、赤ちゃんは「人の表情を見て、人間というものやその社会での関係を学んでいく」とすれば、たとえば、「生まれてから、丸1年間、周囲の誰の表情もわからない中で生活した赤ちゃんはどうなるか」というと、「人の感情を学習する最初の、そして根本的な機会を失う」ということになりはしないだろうかと思ったのです。
人間の成長は遅いようで早いもので、子どもによりますが、10ヵ月くらいから 1歳過ぎくらいまでには、言葉を話し始め、そして表情や人への感情への対応(笑顔の相手には笑顔を返すとか)など「人間としての反応と感情」を、ものすごい速度で獲得していきます。
複数の論文や科学記事を読みますと、その「学習の根本は生まれてからの1年ほど」で、かなり決まるということのようで、そして、その学習の基礎となるのが「人の表情」のようなのです。
それが今は、外へ出ると「マスクで、誰も周囲の表情がわからない」世界に現在の赤ちゃんたちは生きています。
もちろん、家では親あるいは兄弟の顔と表情を見ることができるでしょうけれど、人間が生活していく上で最も大事なことは、「社会の中での他人とのコミュニケーション」です。
つまり、乳幼児たちは、親以外の人たちの感情や気持ちも学んでいく必要があります。
通常の社会なら、親が赤ちゃんつれて外出する際に、赤ちゃんたちは外で「知らない多くの人たちの顔を見る」わけです。
赤ちゃんから「じっと見られる」という体験はどなたでも経験されることと思いますが、あれは、赤ちゃんたちの「学習」なのです。
ところが、今現在のマスク社会の赤ちゃんたちは、その学習が阻害されてしまっていることに気づいたのです。
感情の把握には、「口」の表情がとても重要だと思われるのですが、そこがマスクで見えない。
・・・外では親もマスクをしているので、「自分の親が他人と接触する時の表情と感情も学べない」ということにもなっています。
現在のこの状態が長引けば、「人間の感情を把握することができない人たちの集団が形成されていってしまう」のではないかと懸念されるのです。

結婚してから約20年、毎日マスクなしで顔を合わせている旦那さんとも「分かり合えない…」と思う日々なのに、マスクをした相手と心を通わせるのは相当ハードルが高いと感じます。
マスク社会の最も深刻な弊害はきっとこういうことなのでしょう。
感染予防はもちろん大切ですが、「人の感情を学ぶ機会を失う」というリスクも頭の隅に置いておきたいと思います。

同じカテゴリー(今日も快晴!?)の記事画像
今日も快晴!? 2024年3月
今日も快晴!? 2024年2月
今日も快晴!? 2024年1月
今日も快晴!? 2023年12月
今日も快晴!? 2023年11月
今日も快晴!? 2023年10月
同じカテゴリー(今日も快晴!?)の記事
 今日も快晴!? 2024年3月 (2024-03-11 14:49)
 今日も快晴!? 2024年2月 (2024-02-15 13:40)
 今日も快晴!? 2024年1月 (2024-01-09 17:22)
 今日も快晴!? 2023年12月 (2023-12-26 17:26)
 今日も快晴!? 2023年11月 (2023-12-26 10:16)
 今日も快晴!? 2023年10月 (2023-12-26 09:56)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
削除
今日も快晴!? 2021年2月
    コメント(0)