2022年08月16日

今日も快晴!? 2022年8月

今日も快晴!? 2022年8月

長男が中学に入学した頃、「通学カバンが重すぎる」ということが話題になりました。
教科書を学校に置いて帰る「置き勉」が禁止されていたので、毎日六時間分の授業の用具を持ち帰りするカバンはかなりの重さがありました。
当時は「T中バッグ」と呼ばれる片肩に掛けるタイプのカバンだったので、体の歪みも気になり、「両肩で背負えるリュックサックにして欲しい」と学校側に要望したこともありました。
カバンの重さは変わらぬ悩みのようで、今年の5月に「ランドセルが重すぎる」ことを解決しようと、栃木県の小学生が開発した「さんぽセル」と言う商品が話題になりました。
「さんぽセル」はアルミ製のフレームで、2本のスティックの先にキャスターが付いた商品で、ランドセルをキャリーバッグのように手で引くことができます。
今は「脱ゆとり教育」で教科書の量が多くなっていることと 、ICT(情報通信技術)教育の一環で、教科書の他タブレット端末などを持ち帰ることもあり、ランドセルの平均の重さは3,97キロあるのだとか。
実は、今の子どもたちは、歴代の小学生の中でも一番重いランドセルを背負わされているのだそうです。
「さんぽセル」は、商品化されると約3000件の注文が殺到したそうです。
しかし、そのことがニュースになると、ネットでは大人からの批判的なコメントが相次ぎました。
「重たいだろうけど、楽したら筋力も低下していかん!心も体も鍛えないと!」という意見に代表されるように、「自分たちも我慢してきたのだから、子どもが楽をするな」という発想は、いつの時代の根性論なのでしょう。
小学生が、自分たちの問題を自分たちで解決しようと知恵を絞ったアイデアを批判する大人たちは、一体何を考えているかと呆れます。
ところが後日、それらの大人からの批判に、子どもたちが真っ向から反論した返答を目にする機会がありました。
これが実に的確で、(子どもたちが大人に潰されなくて良かった。よくやった!)と、痛快でした。
大人の批判コメント「子供って、予想外の行動を取ることがあるから、思わぬ危険が生じるかもしれませんね。大人目線の商品開発はではありませんか?」、「これを開発した人は、子供のことをよくわかってないですね」
➔小学生の反論「いま小学5年生です。作ったときは4年生です。子どものことよくわかってなかったらごめんなさい。」
大人「体のバランスが悪くなり、背骨にゆがみが出て体調が悪くなると思うので心配です」
➔小学生「それは重いランドセルでなる「ランドセル症候群」って言われている病気です。僕たちは、それを解決しようとしてるんです。心配する方向が反対です!」
大人「なんでランドセルを背負うのかって、両手が塞がったら登下校中が危ないから。」
➔小学生「なんで、キャリーを持ったまま転ぶって思うの?ふつう手をはなします。」
大人「坂道とかでうっかり手を離したら大惨事ですね。結構スピードが出ると思いますが、それが人に当たってしまったら?そのことまで考えているのでしょうか。」
➔小学生「2つのタイヤだけでどうやって坂道を転がすの??そんなことできないように考えてるんですよ。ちゃんと見て文句言ってよ!」
大人「ランドセルは後ろに転けた時に頭をうたない為にあるってことを知らない人、結構多いよね」
➔小学生「そもそもランドセルが重いから後ろに転ぶんじゃん!」
 (子どもたちは、大人の堅い頭と貧しい発想を軽々飛び越えて行くなぁ!)と、頼もしく思いました。


同じカテゴリー(今日も快晴!?)の記事画像
今日も快晴!? 2024年3月
今日も快晴!? 2024年2月
今日も快晴!? 2024年1月
今日も快晴!? 2023年12月
今日も快晴!? 2023年11月
今日も快晴!? 2023年10月
同じカテゴリー(今日も快晴!?)の記事
 今日も快晴!? 2024年3月 (2024-03-11 14:49)
 今日も快晴!? 2024年2月 (2024-02-15 13:40)
 今日も快晴!? 2024年1月 (2024-01-09 17:22)
 今日も快晴!? 2023年12月 (2023-12-26 17:26)
 今日も快晴!? 2023年11月 (2023-12-26 10:16)
 今日も快晴!? 2023年10月 (2023-12-26 09:56)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
削除
今日も快晴!? 2022年8月
    コメント(0)