2023年02月20日

今日も快晴!? 2023年2月

今日も快晴!? 2023年2月

この1月に長男が成人式を迎えました。
長男に関わり、様々な形で支えて下さった皆さまに、改めて感謝の気持ちで一杯です。
子どもの誕生と同時に私も親にならせて頂き、子育てを通して(自分は何を大切にしたいのか?)と自問する機会を数多く与えて貰いました。
悩み、迷いながらの日々でしたが、子どもたちが「自分の頭で物事を考えることの出来る大人になること」は、私の子育ての目標でもありました。
劇作家・演出家である鴻上尚史さんがネット上に公開された「成人の日に寄せて」という文章がとても良かったので紹介したいと思います。
成人、おめでとう。でも、「大人になる」とはどういうことでしょうか?僕は、親や先生や先輩や友達の意見にただ従うのではなく、「あなた自身の頭で考えること」だと思っています。
自分の人生を自分で決めるということですね。けれど、これはとても難しいことです。
だって、日本の若者達はずっと「自分の頭で考えるな」という訓練を受けてきたからです。
日本の多くの中学校や高校では「中学生らしい」「高校生らしい」服装や髪形にしようと言われています。
けれど、「高校生」というイメージは、様々です。それぞれの人の頭には、それぞれのイメージがあります。
それを「高校生らしい」という一言でまとめるということは、「考えるな」ということです。
リボンの幅が3センチは「高校生らしい」が、4センチになると「高校生らしくない」ということを論理的に説得できる大人はいないと思います。
僕は愛媛県出身ですが、「愛媛県人らしい服装をして下さい」と言われたら、絶句すると思います。
あなたも「出身の都道府県人らしい格好をして欲しい」と言われたら混乱するでしょう。
それと同じくらい「高校生らしい服装」というのは定義不能なのです。
「服装の乱れは心の乱れ」という日本中でくり返される標語がありますが、大人に気付かれないように巧妙にいじめる奴らの服装は乱れているでしょうか。
陰湿な奴ほど、ちゃんとした服装をしていじめることをみんな知っています。
黙ってブラック校則に従え、疑問を持つなと教えられて来たのに、成人する時にいきなり「自分の頭で考える人になって下さい」と言われるのです。
ずっと「一人で泳ぐな!」と言われてきたのに、成人したらいきなり「一人で泳げ!」と言われるようなものです。
それは無理です。僕は、日本の若者に深く同情します。
が、嘆いてもしょうがないです。
自分の頭で考える訓練を始めるしかありません。そのためには、本を読んで下さい。
僕達は、国語の授業でずっと「退屈な本ほど価値がある」と思い込まされてきました。
でも、ワクワクドキドキしながら、本当面白く、あなたの生き方の役に立つ本が間違いなくあります。
本屋さんに行って、面白そうに感じた本の最初の1ページをとりあえず読んで下さい。
つまらなければ、すぐに次の本に移ります。
それでいいのです。
何十冊とくり返すうちに、あなたにぴったりの本がきっと見つかります。
読書は作者との対話であり、あなたの考えを深めます。
やがて、「自分の頭で考えること」が身につくようになるのです。
さあ、成人して、やっとあなたは自分の頭で考えていい世界に来たのです!

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