2023年12月26日

お庫裡から 2023年12月

お庫裡から 2023年12月

ある朝、電話がかかってきました。
「ほら、私○○です。もう30年以上になりますか。娘達がお寺で結婚式を挙げさせてもらって」
そうそう、この方は偶然お寺の前を通られ、こんな雰囲気の所で娘達の結婚式を挙げさせたいと思い立たれたのです。
私共も快諾し、当時小学生だった三女の有子と友だちの佑樹くんを雄蝶・雌蝶に、みのりコーラスも祝婚歌を歌って、思い出深い結婚式でした。
その後、私のやっている読書会に何年か来ておられましたが、お家の都合でここ何年かはお会いしていませんでした。
近況報告の後、「私ね、親鸞聖人の教えに遇わせて頂いて、本当に良かったです。
私の人生、ここまで色々ありましたが、教えに遇ったお陰で、この身に起こったことが何一つ無駄でなかったのです。
私の中にね、懺悔の気持ちが起きると世界が180度ひっくり返りますもんね。
だからといって、私は相変わらず腹も立つし、怒りもするんですけどね」何回も何回も教えに出会った喜びを語られ、再会を約束して電話を切りました。
私は月にいくつかの読書会(おしゃべり会)を持っています。
長く続けていると私だけでなく、来ている方も老齢となり、諸事情で人数が減ってきます。
そんな中で「そんな会、私も行きたい」と新しく若い方が加わってくださる会もあります。
おいしい物を食べると、他人(ひと)に「これおいしいよ」と教えたくなるように、仏法に触れた人が、新しい方に声をかけ誘ってくださる、これが仏法の伝わり方なんだと思います。
私に係わってくださる方総力をあげて「尚子さん、あなたは仏法をどう頂いているのですか」と問い続けてくださっています。
何か聞こえてくるのか。
だから人生、いくつになっても面白い。



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Posted by 守綱寺 at 17:29│Comments(0)お庫裡から
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