2024年05月16日
お庫裡から 2024年4月
3/24の春の永代経が勤まった翌日、一本の電話がかかってきました。受話器からはさっぱりわからない言葉が流れてきます。一瞬いたずら電話かと思いました。気を取り直して「ご用件は何でしょうか」と言っても「○×○×○×」「済みません。よく聞き取れなかったので、もう一度お願いします」こんな会話を何度もくり返し、やっと「ヒガンザクラハ、サイテイマスカ(彼岸桜は咲いていますか)」「イッシュカンゴハサイテイマスカ(一週間後は咲いていますか)」と、外国籍であろうと思われる方から尋ねられているのだと解りました。
お寺には、渡邉守綱さん(一統)のお墓の前に、江戸彼岸桜の老大木(市の名木指定)があります。また裏の上下二段になっている広場のまわりには30年程前に植えた染井吉野桜が40本の余、咲き揃うと見事です。
下の田んぼの中の農道からよく見え、近くで見ようと表にまわって来られても、本堂や庫裡しか見えないので、「あの桜はどこでしょう」とよく尋ねられます。ささやかですが、知る人ぞ知る桜の穴場なのです。彼岸桜はお彼岸に会わせるように一斉に咲き始めましたが、広場の染井吉野は3/27現在、まだ咲いていません。開花は今後の天候次第です。
人生に花開くとは、この自分が押しいただけたことです。
外国籍の方も、地域の方も、守綱寺の桜を楽しんでくださる皆さんが、「今、自分の花を咲かせる歩み中だよ」という阿弥陀さんからのメッセージを受け取ってくださるといいな。花を待ちながら思うことです。
Posted by 守綱寺 at 16:26│Comments(0)
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